KIDSのビブリオバトル!

教材を使う!

KIDSのビブリオバトル!とは

『KIDSのビブリオバトル!』は、書評を通したコミュニケーションゲーム『ビブリオバトル』をボタン一つで誰でも簡単に、公式ルールに則って進行できるデジタル教材です。このゲームを通して子どもたちは「読解力」「相手に伝わるよう語る力」「傾聴スキル」を獲得していくことができます。読書を通じて様々な情報・教養を取得し、それらを共有する体験によって“人とつながる力”を育みましょう。

教材のポイント

eコンテンツ教材『KIDSのビブリオバトル!』では、タブレットやノートパソコン一台で、誰でも手軽にビブリオバトルを体験することができます。
公式ルールがわかるアニメ教材「おしゃべり森のどうぶつたち」も併録されていますので、はじめてビブリオバトルを実施する方でも安心して取り組んでいただくことができます。
舞台は近未来の世界。ビブリオヒーローを目指す少年FJと、謎の青年ヒロのアテンドで、子どもたちはビブリオバトルを実践します。

※本教材は一般社団法人ビブリオバトル協会の監修のもと製作されています。

「読書」を通して「人間」とつながる力

『KIDSのビブリオバトル!』は、人と情報を共有し、読書の楽しさを体験することができる教材です。
読書をすると様々な世界や知識と触れ合い、吸収することができます。そして、その感動や知識を人と共有する場が設定されることで、さらなる読書体験へとつなげます。私たちは、この「共有」→「新しい情報の取得」の流れのくり返しが、子どもたちが将来対面する世界に対峙する力になればと考えています。5Gの普及などによって社会全体のデジタルシフトが進み、多くの情報が取得可能になった現代、そして2020年から始まったコロナ禍といったような様々な社会状況の変化を乗り越えるための力も備わるのではないでしょうか。この教材は、「読書」を通して「人間」とつながる力を育むことを目的としています。

ビブリオバトル?

ビブリオバトルは、2007年に谷口忠大先生によって「イイ本に出会える仕組み自体を勉強会の中に取り組めないだろうか?」と考案された読書会の形式です。
レジュメを準備してその発表を聞くのではなく、決められた時間内で原稿を使わず、即興的に本を紹介するという特徴があります。 現在では、「人を通して本を知る.本を通して人を知る」をキャッチコピーに全国に広がり、小中高校、大学、一般企業の研修・勉強会、図書館、書店、サークル、カフェ、家族の団欒など、様々な場所で実施されています。
(参考:知的書評合戦ビブリオバトル公式サイトhttps://www.bibliobattle.jp

ルール

楽しいバトルのための
ルールだよ!

1)発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.

2)順番に一人5分間で本を紹介する.

3)それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.

4)全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.

ビブリオバトル協会のサイトへ>>

学習アニメを見てみる!

監修者からのメッセージ

一般社団法人ビブリオバトル協会・益井博史氏からのメッセージ

チュートリアル動画

実際にやった映像を見ながら、活動の流れを学んでみましょう。

利用のながれ

利用にあたって

  • 主な対象年齢:9〜15歳(小学3年生〜中学3年生)
  • 参加可能人数:3〜100人 ※観戦者をのぞき、1グループあたり3〜7人で実施します。

用意するもの

  • ノートパソコンもしくはタブレット
    1グループあたり1台。
    (※動作環境については、ダウンロードページをご覧ください。)
  • 教材本体
    ダウンロードページよりダウンロードできます。
    (※インターネット環境が必要です。)
  • 紹介する本
    バトラー1人につき1冊、用意します。
教材をダウンロードする!

ダウンロードして準備しよう!

教材をダウンロード
メニューバーの右上、もしくはこのページの一番下のボタンからダウンロードページに移動し、ノートパソコンもしくはタブレットに教材をダウンロードします。
事前設定
教材の最初では、バトラーの人数や観戦者のある・なし、観せる動画などの設定を行います。設定画面を印刷することもできます。
開催!
参加者が集まったら、早速ビブリオバトルをスタートしましょう!画面の指示に従って、教材を操作・進行してください。子どもたちが自ら操作する場合には、指導者はその支援を行います。

資料の準備

必要な資料をダウンロード(印刷)します。書き込み式のタイムテーブルや、配慮のポイント、投票用紙などがあり、適宜使用できます。

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教材内容

教材のストーリーや、ビブリオバトルのルールが学習できるアニメーション教材の内容はこちらでごらんいただけます。

ストーリー

ここは、ブックタウン。名うてのビブリオバトラーたちが集う街。今日も人々は、この街に足を踏み入れる。伝説の「ビブリオヒーロー」を目指して・・・。

キャラクター

FJ最初はビブリオバトルの右も左もわからなかったが、親友のヒロにルールを教えてもらい、ビブリオヒーローへの道を歩き始める。
マッスーヤンキーたちにつかまったFJを助けてくれた頼もしい存在。ビブリオバトルのルールを熟知し、進行をナビゲーションしてくれる。はたして、その本当の姿は・・・?
ヤンキーたちブックタウンに住む、こわーい顔の人々。実はビブリオバトルが大好き。街で偶然FJに出会い、こわーい顔でにらみつけながらビブリオバトルをいどんでくるが・・・。

ルール学習アニメ

①ルールその1
キツネさんの呼びかけで、ビブリオバトルをやってみることになったどうぶつ森の住人たち。言われるがまま、キツネさんが一方的におすすめした本を持って集まったものの・・・うーん、これでいいの?
②ルールその2
張り切って本を紹介し出したリスさん。でも話が長過ぎて、みんな疲れきった様子。そのうちクマさんは寝てしまいました。本をどんな順番で紹介すればいいのかな?
③ルールその3
ネズミさんの発表を聞き終わったあと、どうやらどうぶつたちは本について気になったことを聞きたそう。発表が終わった後のディスカッションのルールを、フクロウ博士が教えてくれるよ!
④ルールその4
全員の本の発表とディスカッションを終え、いよいよチャンプ本を決めることに。でも、みんな決め方がわからなくて・・・?チャンプ本の決め方のポイントを、フクロウ博士に聞いてみよう!
⑤ルールまとめ
どうぶつたちとフクロウ博士は、最後に、これまで出てきたルールをおさらい。これでルールはばっちり!さあ、早速ビブリオバトルをはじめよう!!

Q&A

<ルールについて>

Q.なぜ「チャンプ」ではなく「チャンプ本」と呼ぶの?
A.

本と著者へのリスペクトのため、また、(負けてしまったときに)バトラー自身を否定されたように感じることを避けるためです。

ビブリオバトルでは、ゲームの最後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準にした投票を行い、「チャンプ本」を決定します。この時、決めているのは「チャンプ本」であり、「チャンプ(=人)」ではありません。ルール上も、投票しているのは「一番読みたくなった本」であり、「一番読みたい気持ちにさせられた人」ではないので、投票の結果決まるのは「一番多くの人が最も読みたいと思った本」ということになります。そういう意味でも、「チャンプ本」という言い方がふさわしいでしょう。
参照:https://note.com/com_bibliobattle/n/ne9b7933e11a1?magazine_key=m69f9ea2913ab

Q.なぜチャンプ本を決めるの?
A.

勝敗をつけることで、たくさんの良いことがあるためです。

ビブリオバトルでチャンプ本を決めることは、すなわち勝敗がつくということです。ビブリオバトルでチャンプ本を決める理由は、他の人のためになる本を持ってくるようになることや、聞き手が真剣に聴くようになることなど、多くあります。ビブリオバトルをきっかけに、読書やコミュニケーションをより楽しめるようになってもらえたらと思います。
参照:https://note.com/com_bibliobattle/n/n33a20cd77259?magazine_key=m69f9ea2913ab

Q.大人(指導者も含む)もバトラーとして参加していいの?
A.

大人の参加も可能です。

本教材(KIDSのビブリオバトル!)は、小学生の子どもたちを主な対象としていますが、大人ももちろん一緒にバトルに参加できます。例えば、大人だけのチームでデモンストレーション的に実施してもいいかもしれません。大人は参加してはいけないというルールはありませんし、むしろ積極的に入ることによって、子どもたちに「(ゲームのルールの中では)大人も子どもも関係ないんだ!」と実感してもらったり、上手な発表のコツを盗んでもらうといったような、学びの機会を生み出すことができます。

<進行について>

Q.プレゼンのために原稿を準備してもいいの?
A.

原稿を書いたり読み上げたりすることは、ルール違反ではありませんが、必須ではありません。

レジュメやプレゼン資料を準備して臨む発表は、読み上げるだけの時間になってしまいがちです。ならばなぜ原稿を禁止していないのかというと、「原稿を読み上げるだけの発表では、聴衆の心を掴めず、チャンプ本に選ばれないことで、そのような発表は減っていくだろう」という発想に基づいています。「原稿を読み上げる方が参加の敷居が低い」と感じる人は、原稿を準備して参加しても構いませんが、ビブリオバトルはその場で生まれる言葉とコミュニケーションを大切にしているゲームです。整理されておらず、ぐだぐだな発表になってしまっても構いませんので気楽にチャレンジしてみましょう!
ただ、特に教育現場で「発表がある=原稿を書かせなければ」と教員や指導者が反射的に捉えてしまい、全員に原稿を準備させたり先生(指導者)の評価を前提にしてしまうと、発表内容が他の参加者ではなく「先生にとっての正解」に近づいていくことになります。それではビブリオバトルの根幹である活発なコミュニケーションにつながりませんので注意してください。
参照:https://note.com/com_bibliobattle/n/nc93f673ea2e0?magazine_key=m69f9ea2913ab

<導入について>

Q.教育現場にビブリオバトルを導入する際のポイントは?
A.

生徒・児童のモチベーションに配慮しながら行うことです。

授業へのビブリオバトルの導入は、参加を「強制」する要素が伴うため、サークルなどで行うビブリオバトルよりも、生徒・児童のモチベーションに配慮する必要があります。先生は「どうやって生徒・児童に自発的な気持ちで参加してもらうか」を意識しなければなりません。しかし、自発的に参加する気持ちになってもらうには、先生がビブリオバトルに対する理解を深め、その上で児童への効果的なアプローチをすることが求められます。
それを解決する有効な手段の一つとして、「導入時に先生同士でビブリオバトルを行い、生徒・児童に投票してもらうこと」があります。ビブリオバトルの流れやルールが子どもたちに伝わり、かつ先生自身のビブリオバトルへの理解がぐっと深まります。 もし何らかの事情で先生同士のビブリオバトルを行うことが難しい場合、ぜひ「KIDSのビブリオバトル!」の活用をご検討ください。個性的なキャラクターたちによるインストラクションで参加へのモチベーションを高めつつ、ルールに則って楽しくビブリオバトルを体験できます。
もちろん、導入する先生がビブリオバトルの魅力や特徴、ルールなどについて理解し、正しく実施することができれば、多くの生徒・児童の読書体験やコミュニケーションの経験をさらに豊かにしてくれるでしょう。
参照:https://note.com/com_bibliobattle/n/n67e3aff1006d?magazine_key=m69f9ea2913ab

それでは、教材をダウンロードしましょう