育てよう!ケアリングの力
『KIDSのなんでも相談会!』は、子どもたちがケアリングの仕事を通じた他者との関わりの中で、他者を演じながら「相手の話を傾聴し、相手の心に寄り添って考える力」、「相手に伝わるように語る力」を獲得していくことができます。今後10年〜20年のうちに既存の職業の約49%が機械に置き換わると予想されているAIの時代において、人にしかできないケアリングの方法を楽しく学びましょう。
-はじめに-
KIDSのなんでも相談会って?
eコンテンツ『KIDSのなんでも相談会!』は、子どもが専門家と一般市民の関わりをロールプレイで疑似体験できるアクティブラーニング型プログラムです。子どもたちは、相談会というフォーマットのアクティビティを通してケアリングの入り口となる「人の想いに耳を傾ける体験」を手軽に体験することができます。既存の仕事の49%が機械に置き換わると言われるAI時代に向けた、人の心に寄り添う力――「相手の話を傾聴し、思いやりをベースに検討する力」、「相手に合わせて、理解できそうな言葉で伝える力」――を育むことが出来ます。
舞台は近未来の世界。アンドロイド「KAMIMO」のアテンドの元、「ナンディモタウンセンター」で市民相談会が行われます。子どもたちは「専門家・相談者・精霊」それぞれの役割になりきり、決められた時間内での相談プロセスを体験できます。
チュートリアル動画
実際に「KIDSのなんでも相談会!」を実施している動画を見て流れや雰囲気を掴んでみましょう。
<相談会の流れ>
① 役割と悩みの決定
(例:お題「食べ物の好き嫌いがあるのだがどうすれば良いか」、専門家「料理人」
参加者は、3つの役割(相談者/専門家/精霊)に分かれ、それぞれの役になりきって参加します。
② 役のイメージ作り
それぞれの役に合わせて、どんな風に相談するか、どんな風にアドバイスをするか、について考えます。
③ 相談会
3分間の時間を使って、相談者が席に座るところから相談会を始めます。精霊役は相談会の様子を自由に見ることができます。
④ 振り返り
行った相談について、それぞれの役の視点から振り返ります。
⑤ ②〜④を、全員が全ての役に割り当たるまで繰り返します。
⑥ 全体の振り返り
グループ内で、全体を通しての感想を話し合います。
アニメ教材『悩み相談のポイント』
相談のコツを学べるアニメ教材です。『KIDSのなんでも相談会!』教材に組み込むことが可能です。
ある日、お悩み相談会をすることになったおしゃべり森の動物たち。でも、向き合ってする悩み相談って、なんだかしんどい!?そこにお助けフクロウ博士があらわれて…。
悩み相談をされたら、一体どうやって答えたらいいんだろう?と悩むおしゃべり森の動物たちに、フクロウ博士は優しくアドバイスします。相手のことを知るためには、うまく答える以外に、人の話を「もっとよく聞く」コツがあったのです。
相談会で、医療職もしくは学校の先生の役割になったとき、どんなふうに相談を聞けばいいんだろう?クマさんの疑問に、フクロウ博士がばっちりアドバイス!
相談会で、料理人もしくはスポーツ選手の役割になったとき、どんなふうに相談を聞けばいいんだろう?クマさんの疑問に、フクロウ博士がばっちりアドバイス!
お悩み相談会の最後には、みんなでさっきの相談を思い出して、振り返りをします。例えば、こんなふうに…。コツがわかったおしゃべり森の動物たちは、つぎつぎに思ったことを言いはじめたのでした。
準備するもの
準備物
① 教材をダウンロードしたパソコン,タブレットなど
② ①の画面を映し出せるモニター,スクリーン
③ (必要に応じて)印刷した資料
はじめる前に
- 教材を使える準備をする
教材ダウンロードページ(リンク)で動作環境を確認の上、教材をお持ちのパソコンやタブレットにダウンロードします。※インターネット環境が必要です。 - 設定の入力
教材を開いたら、まずは参加者の人数・悩みの内容・専門家の職業・再生したいアニメ教材などを設定します。(アクティビティの場で入力することが難しい場合、事前に入力しておいても良いでしょう。)設定画面ではおおよその所要時間が分かったり、スケジュールをプリントアウトすることもできます。 - チーム分けをする
参加者を「3〜4人」のグループにあらかじめ分けておきます。生活班など、普段つかっているグループで構いません。
各資料集
運用上のポイントや各資料はこちらです。資料を確認しながら動画を見ることで進行や運営の方法を学ぶことができます。各資料は、ダウンロードすることができます。